りつ缶

のんべんだらり

EX LIBRIS

 ラテン語のエクスリブリスは、前述したように、「誰それの蔵書のうちの書物」〔"Out of the books, from the library of the person whose name follow"〕という意味であり、それから想像できるように、書物に関係し、その書物の所有者を明示するために作られた美術小紙片(多くは版画)で、一般に、美しい絵や図案と共に、所蔵者の名を入れたこの紙片を、自分の愛蔵する書物の表紙を開いた内側の「見返し」部分に貼って、その所有を明らかにするものである。日本や東洋では、古くから非常に便利な蔵書印を使う習慣があるが、効用からみて、その西洋版と考えるとわかりやすい。印象を使う習慣がない西欧では、こうした蔵書票を貼ることで、蔵書印の役目を果たしているわけである。


蔵書票の魅力―本を愛する人のために (丸善ライブラリー)

蔵書票の魅力―本を愛する人のために (丸善ライブラリー)


11~12p


蔵書票について知りたいなぁ、と思って借りて読んでたんだけど、だんだん飽きてきたので返すことに(酷)日本の現代蔵書票第一号が東京書籍館(現国立国会図書館)のだったってのは、ちょっと面白い、と思った。