- 作者: 長尾真
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: 単行本
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読んでて気になったところの引用や、ところどころに出てきたソフトなどの解説へのリンクなど。
参考リンク
- Wide Area Information Servers (WAIS) launch lecture http://www.archive.org/details/wais_supercomputer_parc
- Gopherの生い立ちと現在 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/bbword/17266.html
- About NCSA Mosaic http://www.ncsa.illinois.edu/Projects/mosaic.html
- SGML入門 http://www.isc.meiji.ac.jp/~miuraj/sgml/sgml_guide/
引用(と、引用したところについて思ったこと)
p18
電子新聞が広く社会に普及するための必須の条件は、それを読む装置がポータブルでなければならないことである。
このあとに述べられてる装置像はICカードを使ったものだけど、iPhone がある意味これに近い役割を果たしているんでないかなぁと思った。産経新聞のアプリは、記事ごとじゃなくて面ごとでしか選べないけれども。でもそのうちそういうアプリが出る日も訪れるんではないかなぁ、と。むしろもう出てるのかも?
p30
すなわち、マルチメディアの本質はメディアを変換し、その組み合わせを環境に応じて変えることによって最適なコミュニケーションを達成しようとするものである。
p88
目次と抄録(それが存在する場合)のどちらを対象として検索をするのが有効かということについてもすでに第4章で考察を行った。一般的にいって自然言語文で書かれている抄録を対象とするよりは、用語あるいは用語の組み合わせである名詞句だけからなる目次部分の方が検索の対象として取り扱いやすいし、目次は章、節、項といった階層性をもっているので、この階層性の情報を利用すればより正確な検索が実現できる。
目次の検索は、たしかにあればその方がよほど便利だと思う。思うのだけど、新しい資料の目次情報を登録していくのはともかく、古い資料の目次情報を登録していくのは少し手間がかかりそうだなぁ、と少し思う。
p89
このように検索において質問の対象部分と取り出しの対象部分の両者を明確に区別して考えることが必要なのは、電子図書館においては情報の最小単位は本一冊ではなく、任意の範囲とすることができるからである。
これはつまり、電子図書館の運営母体によって情報の最小単位が違う、なんてこともありうるんだろうか。