りつ缶

のんべんだらり

意外と死語って多い

 心がけたことは、おとなにも子どもにも、今後は忘れられてしまう恐れの強いことばや暮らしぶりの一片を、書きとめておこうとしたことである。
(中略)
 こんなことを云ってくれるなんて、昔のおとなはありがたい。情け有馬の水天宮。恐れ入谷の鬼子母神。ほんとうは皆も『坊っちゃん』を読むといい。ちなみに実在する東京の水天宮は、明治時代に芝の有馬屋敷(三田)から日本橋蛎殻町へ移った。


あとがきより。たとえば「うんでれがん」とか。坊っちゃん (新潮文庫)に出てくるらしいんだけど、「愚か者、間抜け」という意味だそうです。
実は私は「のんの様」もわかんなかった。キラメキラリの歌詞に「神様 のの様 お願い」ってあるし、作中でも菓子箱を仏間の方角に向かって持ち上げて見せたりしてるから、仏様のことかなぁ、とぼんやり思ったけど。ネットで検索かけて、地域によっては仏様のことをのの様って呼ぶって知って納得。
父親の仕事の関係で、方言はちらっと知ってる言葉があったりもするけど、それでもやっぱりまだまだ言葉を知らないなぁ、と反省。もっといろんなものを読まなきゃだめだなぁ。